問題の性質を明らかにするために、まず初回面接を行ないます。
そこで面接者と、ご自分が意識していなかった側面について引き続き面接していくことが有意義に感じられた場合、心理療法としてお会いします。
心理療法とは、悩みや問題の解決を求めて来談された方が、専門的な訓練を受けた面接者と一定の場で面接を重ねる経験を通じて、自己理解を深め問題に対処する能力を高めていくための方法です。
ご自分のあり方を幅広く見直すために、その場で心に浮かぶことを発端にして話し、気持ちや考えを吟味していくことによって、心の自発的な動きを見ていきます。
それは住居として住みながら改築するような作業なので、すぐに快適な状態が得られるわけではなく、さまざまなことを感じ思いながら模索し、時間を掛けて行なうことになります。ですから、一度面接して、そうした作業に新鮮味を感じた方、ご自分への好奇心が芽生えた方、それを粘り強く活かせる方が、心理療法での仕事に向いています。
ではご相談の発端となった問題行動や悩みがどうなるかと言うと、それらは面接を重ねるにつれて背景に退き、いつの間にかそれほど重要なことではなくなっているという経過をたどることが多いようです。
面接の方法としては、対話ばかりでなく、箱庭・プレイを用いる場合もあります。
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